３．わざわざリヨンでTERに乗り換えた理由

フランス国内、最初の目的地であるアヴィニヨンまでは、パリからノンストップのTGVで３時間ほど。

ちょうど「のぞみ」で、東京～姫路あたりでしょうか？


しかしそれでは早く到着し過ぎてしまうため、僕は途中の中核都市であるリヨンでTGVから、TER（在来線特急）に乗り換えて、アヴィニヨンに向かいました。

時速300kmの車窓と、100kmちょっとの車窓の景色の流れ方の違いを観てみたい……。

そんな思いもありました。


アヴィニヨンには「アビニヨン・サントル(中央)」駅と「アヴィニヨンTGV」の二つの駅があり、ちょうど「神戸」と「新神戸」のような関係。

市内の玄関口はサントル駅で、TGV駅けっこう郊外にあるんです。
それでサントル駅に到着するのは、在来線特急ということで、このルートを選びました。

TGVの車両はかなり古いタイプのものでした。
客席は２階建て。

僕は一等車の下階車に予約が取れていました。

「Voiture」はフラ語で〝車〟





隣の車両の上階車。

あとでココを通って、ビュッフェまで買い物に行き、初めてのフラ語を話すのでした。
……なんせ、お腹ペコペコだったもんで。






僕の座席NOは３１。

フラ語で「trente et un(トロンテアン)」と言います。
もちろん車内は全車禁煙です。






ビュッフェでオバチャンとなんとかフラ語でやり取り。
「ここで？座席で？」
「座席で……」
と、つたないフラ語が通用したときは、うれしかったぁぁ（爆）

サンドウィッチ（5ユーロ）にカフェクレーム(2.5ユーロ)で、しめて7.5ユーロ。
この旅、ユーロ札初使用!!!




やっとお腹が満たされたので、少しフラ語の勉強を……
卓上にあるのは会話本です。

って、いまさら遅い!!!


車内のインテリアは木と鉄製で重々しい感じがしました。
日本の新幹線の方が、シャープな雰囲気。



そして約２時間後、フランス東部の中央に位置する食の街〝リヨン〟に到着です。

街と街の間は、とにかく畑、畑、畑、畑。



この国が豊かな農業国であることが、如実に感じられました。



そして僕をこのリヨンまで運んでくれたTGV。

やはり旧型のものらしいです。
車内設備に年期が入ってましたから……。