１５．D559は、息を飲む景観の変化が臨める道 CASSISへ。

マルセイユ市内をしばらく直線で続くD559。
バス専用レーン、車道、歩道が整然と並び、かなり広くて快適な道でした。

そしてその道は、市のはずれ辺りで片道１車線の地方道になりました。

とりあえず、最初の目的地はCASSIS（カシ）という町です。
カシスではありません。


マルセイユのブイヤベースには、このカシの白ワインが絶妙に合うそうです。


ところがカシでは……。

フランスの景勝地を走る道路には、ところどころにこういった駐車スペースがあります。

ちょっとここに車を止めて深呼吸。
そして、この場所でやっとカーナビの使い方を把握したのでした。

…それまでは、まったくイジることなく、今自分がどこを走っているか？という表示のみでここまで来ました。

「………？　拡大、縮小できんの？」
あたりまえっちゃあたりまえ。地図を拡大・縮小できることすら、これまで気づかなかったなんて(-。－;)

そして目的地の入力の仕方やボイスナビ（なぜだか英語でした）の使い方などを、いまさら学習し（爆）、最初の海沿いの町〝CASSIS〟に向けて再出発♪



なぁ～～んにもない荒野。

そんなとこにも人の生活が存在します。
…どこで買い物するのかなぁ。食材とか生活用品とかお酒とか？？






マルセイユからカシの間の海岸線は
〝カランク〟と呼ばれる入り江地帯。

日本の〝リアス式海岸〟みたいなかんじでしょうかね？

ところが夏季はこの地帯へ車での（陸路で）アクセスは禁止されているようなのです。
絶景を見るにはマルセイユかカシから遊覧船で海から近づいて行く手段しかないそうです。

…ちょっと時間がないので、それは今回はあきらめました。

CASSIS（カシ）

プロヴァンスに住む人が最も好きな港町として挙げる町が、この〝CASSIS（カシ）〟という小さな町だそうです。

■CASSIS（カシ）観光局ＨＰ


〝カシ〟という名前の白ワインが有名。ちょっと車を止めて、ゆっくりと小さな町を散策してみっか………。



ところが……


ここでもこの国の駐車場事情に悩まされることになるとは……



町を何周もしましたよ。

…パーキングメーターのある駐車エリア（日本と同じように車道の端）もくまなくチェックしました。


ちょっとスピードを落として徐行してたら、すぐに後ろの車がクラクション!!!
「……っせぇなぁ。わかってるよ！」

この繰り返し。　行き止まり……　一方通行………。　次のロータリーまでUターンできない。



そしてこれは、やみくもに走りまくっても仕方ないと悟り、町に唯一あった駐車場の前で待機することに。

１０分……　２０分……　３０分……


まったく車が出てくる気配なす。


車庫証明がいらない国……　それがフランス。

パーキングメーターも、公共駐車場も、自宅の駐車場化しているという噂は、本当でした。


泣く泣くCASSISの町から離れることを決意。

…今日は先が長いのだ。